代表の羽田野です
投稿日:2014/11/24
溶岩と言えば、真っ赤な高温でドロドロのものをイメージされる方が多いと思います。これが冷えて固まったものが溶岩石になりますが、地表で固まったものは気泡やスジ状のもの、ヒビなどが多く、実は石焼の溶岩プレートとしては耐久性が悪く、あまり適していません。
地表よりやや下の方で冷えて固まった溶岩で、流れ出た際にやや空気に触れて固まったものが弊社富士山溶岩プレートの宴や巧となります。表面に大小様々な気泡がありますが、見た目はいかにも<溶岩!>という感じで根強い人気商品ですが、若干表面の気泡に焼きカスなどが入りやすく、お手入れが若干面倒というお客様もいらっしゃいます。
その泡タイプのさらに下の地層から採掘されたものがプレミアム溶岩プレートとなり、冷えて固まる際に、あまり空気に触れずに固まったため、若干の気泡はありますが、比較的気泡の少ない、お手入れがカンタンなタイプとなり、現在、弊社で人気No.1,2の極レジェンド、極スペシャルとなります。
溶岩石は石の中でも遠赤外線の放射率が非常に高く、耐熱性に一番優れていると言っても過言ではない、まさに石焼のために生まれた溶岩となる訳です。
同じ溶岩石でもスカスカのものもあれば比重の高いものもあり、富士山でも静岡側で採れるものと山梨側で採れるものは性質に若干違いがあります。
数年前、弊社仕入れ元で、静岡側(大沢崩れと呼ばれている地域の溶岩)と山梨側(河口湖地方のもの)で同じ厚みで加熱を繰り返し試験してみたことがありましたが、静岡側の方がヒビ割れが早くおきる結果となりました。(あくまでもその時の結果です)弊社仕入れもとの社長曰く、静岡側の方が比重が高く硬い。一見硬い方が強度が高いと考えがちだが、硬いほど、加熱した時の膨張に絶えきれず、ヒビが入りやすいとのことでした。
溶岩石もミネラル(微量金属)を含みますので加熱すれば膨張します。冷めると収縮します。一見、硬い石ほど長持ちする?と思う人もいらっしゃいますが、比重の高い(硬い)石ほど、過熱時、冷却時の膨張、収縮が大きいため、ヒビ割れが早くなります。
実際に御影石を加熱すると、数秒でヒビが入ることもあります。ホームセンターなどで売っている安い石焼プレートは硬すぎるため、(焼肉にはむいてないんですね)すぐにヒビ割れしますが、割れてもしばらく使えるように枠にはめ込んだり、横にステンレスなどのベルトを巻いている商品も増えています。
また、最近、中国産などの安価な溶岩石を富士山産、国産と偽って販売している業者や富士山産と偽装している飲食店もありますのでくれぐれもご注意ください。